Gunnar Nylund グンナーニールンド 

の陶磁器を見た時の印象は 「 あれ 日本の河井寛次郎とか浜田庄司とかのおんなじ気配がする! 」


昨日 岩倉栄利さんを偲んで、Yズカーサの山田さんと話していた。

岩倉さんもフランクロイドライトなんかにも影響されているけど
根本はバウハウスだったり北欧の影響も多い。


今日本の陶芸の中で一番好みといったら真っ先に
河井寛次郎を挙げる。

バウハウスなら カディンスキー、アルバース
家具やプロダクトなら
アアルト夫妻



北欧では?と問われれば
Gunnar Nylund グンナーニールンド とかになったりするのかな
彼は優美な細長い扁壺とそののびやかでマットな釉薬が有名なのだけど

DAf8Bu3XcAENppk
ぼくの好みはこちらではなくて
ruskea_ta9268
1_000000011615
1_000000011614
1_000000011511


こっちのほうが民芸然として気に入っている
売れたのは 細長いかたちなのかもしれないが グンナーニールンド作品ではぽってりのほうが
断然すきだ。

ほかにヴィルヘルム・コーゲ、ベルント・フリーベリなんかも評価されているけど
日本民芸でいえば宮本憲吉と小森忍を足して2で割ったようできれい目にて興味がない

グンナーニールンドは日本の河井寛次郎さんほど高値も張らず
まだまだ手に入る由にて 今が絶好の機会ともいえる

1_000000009307


 これがバウハウスって感覚が読者の中には思われることでしょう。
優美さ、計算された曲線 黄金比 色合い 色調と色価
しっかり バウハウスの派生であることが読み取れます。

日本のバウハウスは民芸運動以後なのかなとも思います。
ただ日本のクラフトマンシップは 何から何まで自分で行うことが理念とされており
河井、浜田しかり ジョージナカシマしかり。
(魯山人は民芸運動とは対極でしたが、皮肉にも分業者の先駆けともいえますね)

デンマークやフィンランド 北欧のバウハウス派生では
分業がいち早くとられています。

フィンユールもヴォッダーなど工房で作らせていましたしウェグナー、アアルトしかりです。
ゆえにグンナーニールンドも例外ではありません。

しばらく グンナーニールンドマイブームは続きそうです