習慣から身をねじる、
未だ見ぬ私が見たいから



この世は自分を探しに来たところ、
この世は自分を見に来たところ


暮らしがしごと

しごとが暮らし

新しい仕事がみたいのだ
だから仕事をする



見えないのに見てゐる
持たないのに持つてゐる
行かないのに行つてゐる

見えないもの 見える眼
聞こえないもの 聞こえる耳
知らないもの 知つてゐる
感じないもの  感じる心

                   

自分で作つてゐる自分
自分が選んでゐる自分
作りたくない自分
選びたくない自分

向うの自分が呼んでゐる自分
知らない自分がまつてゐる自分
何處かにゐるのだ未だ見ぬ自分


何といふ今だ 今こそ永遠
なんていう昨日だ 昨日こそ自分


自分は過去を無限の過去を生きて来た
自分は未来を無限の未来を見るものだ


だから いる

だれかとはなす
きみとはなす

じぶんのなかのじぶんをさがすたび

これは たびなのか

だれかとわらう
きみとわらう

まほうをかける
かけたつもりがこちらにかかる

じぶんのなかのじぶん
いちばん 知らんじぶん

しったつもりのじぶんが
いちばんこわい

そんなこわいじぶんとあるく自分

そんなこわいじぶんをみつける仕事
あたえられたじぶんさがし

みつけたきになる
みつからなさそうともおもう

しごとをしているときはわすれる
すべてをわすれたときが それが じぶんなのか

これを書いているのもじぶんなのか
じぶんでないのか じぶんにも わらかん

そんな あいまいな じぶん 
ほめてやるのも
たまになら
じぶんでいいじゃないか