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退屈ですね。 ちょっとばかり三密でもないと思って・・・
刺激を求めて 悪いとはわかってましたが・・・
今日だけなんで来ちゃいましたと・・・

こんな情勢でも 人間は刺激を求める

こんな時でも 人間は ドラマチックなあることを求める


われわれはどんなにドラマチックな展開を求めたところで、
日常を避けて通ることはできない。
その単調で退屈な日々を受け入れるところから、すべては始まる

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「日常」の退屈さと大切さ。


その中に価値を見出していくことが人生そのもの。

それは高齢・中高年の悟りだろう。 そうかもしれない。
ボクもかっては刺激を求めすぎたひとりだ。
ただ はやくに それが誤りだと気づいたひとりでもある。



日常を無視したまま、何かドラマチックなことだけを期待しても何も起こらない。
まず、現実を受け入れることから始まる。
むしろ日常を日々 ありがとうと受け入れることからはじまる
朝にさしこむ光。
曇りの時のぼんやりとした光。
鳥のさえずり。
近所の子供たちが駆け抜ける足音。
植物や花々の風にゆれる様。
雨にうたれた小路の湿り気。


どれひとつとして、記憶に値しないときはありません
どれひとつとして、おなじ一日などありません。


我々はひとつひとつそうした瞬間を過ごしながら。

単調に見える日常は、そうした輝いている瞬間の集積。

ただ忘却しているだけ
ただ当たり前に瞳孔を閉じているだけ。

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kinderbook cafe 中村マスターがよく語っていた。
ソウマンさん!
ところで、だれもが知っていながら、めったにそれを取り上げて考えようとはしない事柄がありますよね。
どこかに永遠不滅なものがあるということは、みんなが知っている。
そうですね家でもない、名前でもない、地球でもなければ星でもない……
しかし、どこかになにか永遠不滅なものがある。
そしてそれが人間とかかわりがあるのだということは、だれもが感づいているんです。

人がうまれてこのかた この先人たちがたえずそれを教えてきた、
それなのに、驚くことには、人びとはいつもそれを取り逃している。
だけど ソウマンさん、人間にはだれでも、ずうっと、奥深いところに、永遠不滅な部分があるんですよ。


愛読書である ソートンワイルダーのわが町で 
小さな町に生まれてこの世を去ったエミリーが死してのちに気づいたこと
それは 日常の奇跡である。 だから 読み返す。 
ひたすらに  たんたんと  ひたすらに そして また ひたすらに
ひとは 大事なことを わすれてしまうから
ひとは 大切なことを 取り逃がしてしまうから


エミリーは 瞳孔を開いて 何度も何度も うれしそうに語りかけた。

(生きているときには)全然わからなかったわ。
あんなふうに時が過ぎていくのに、あたしたち気がつかなかったのね。
さあ、連れて帰ってください――丘の上へ――あたしのお墓へ。でもその前に、待って!
 もうひと目だけ。
 さよなら、世のなかよ、さようなら。
グローヴァーズ・コーナーズもさようなら……
ママもパパも、さようなら。
時計の音も……ママのヒマワリも。
それからお料理もコーヒーも。
アイロンのかけたてのドレスも。
あったかいお風呂も……夜眠って朝起きることも。
ああ、この地上の世界って、あんまりすばらしすぎて、だれからも理解してもらえないのね。


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「人生というものを理解できる人間はいるんでしょうか――その一刻一刻を生きているそのときに?」
というエミリーの問いに対する
現代の答えは、
「いいや」のひと言でしょうか。


そして現代のひとびとにエミリーは、
「人間はみんなああなのね!先の見えない人たち」と呟く。

エミリー周囲の知人は
追い打ちをかけるように 人間を嘆く

これでわかったろうよ! 人間てのはそんなもんだ。無知という雲のなかをほっつき歩いて、行く先々で、相手かまわず人の感情を踏みつけにしてやがる。まるで千年も万年も生きられますってな調子で、やたらに時間を浪費しちゃ、次から次へと自分勝手な欲望にふりまわされてるエゴイストばっかり。……おまえが帰りたがっていた幸せな人生なんてそれだぞ。エゴと無知のでっちあげだ。


あなたは日常をいやなのですか
日常にいつもある
退屈を今日は受け入れますか
それは本当に 退屈なのですか
あなた次第でそれは見え方が変わりますか
そして
なにか きづいてみましたか


たいくつな日 時間 秒に


たいくつな なにかを そうsomethingを みいだせますか
それは刺激的である必要なんて 

これっぽちも 要りません
これっぽちも


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