東海高校 俺さまの通っていた学校だ
今じゃ医者を毎年うじゃうじゃ作っている全国一位のつまらない学校になってしまったが
ちょっとまえは違っていた。
「 お っそうまん、 いいじゃん その服 お前 どこのだよ 」
そういって おれさまの首元を背後からつまんで覗き込む。
なんのことはない、やつは 何のブランドの服か確認したくて俺さまの許可なく覗き込むのだ
そんなブランド名を気にするけつの穴の小さいやつだが馬があって
いつも昼時は 高校から脱走してチャリンコで爆走、栄駅周辺のジャズバーまでランチをして
二時間しっぽりあそんで 戻ると 校門の前に学校の先生が立ちはだかって それを避けて 猛スピードで突入、そんなジャズ狂騒のランチタイム、 おかげで卒業までに名古屋のジャズ関連の店は全制覇集めた店のマッチは70件は超えていた。
何の話だ。
そう ブランドのタグというと その杉田を思い出す。
案の定 そんな見栄っ張りの彼だから 一橋大学を卒業して博報堂に入職した。
いまじゃ 泣く子も黙るディレクターだ!?
いつ会ってもそういうやつは ブランドを気にするものだ。
そしてブランドにはタグがある。
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ぼくだって ブランドのタグを切ってコレクションしていた時期は恥ずかしながらある。
ブルックスブラザーズが最も輝いていた トムブラウンがブラックフリースを監修デザインをしていた時、その厚紙のタグがかっこよくて いつか このタグを何十枚か集めてアートを制作したいなと思ってコレクションをしていた。その頃ぐらいかなピッティウォモが盛り上がって
クラシコ、小さなファクトリーブランドがいくつも人気となって! そんなイタリアのタグはおしゃれだった! ビンテージの風合いが色濃くてね。
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ブルックスブラザーズが1818年創業っていうけどその頃はセレクトショップだった。
ブランドのタグなんてものはそのころはなかったらしい。
(ブラックフリース撤退とともにブルックスとは疎遠になったが最近久しぶりに拝見したがおぞましいほど悲惨なデザインだった・・・デザイナーとは本質の核なんですな)
ただフランスでは1807年ごろに世界初のブランドタグっていうもんが生まれたんだそうだ。
いまじゃ どうだい、 タグのないブランドなんてないんだからね
無印があるって? 無印良品は無印ってしっかり書いてあるじゃない!
最初のコンセプトは素晴らしいですよ! でも もうその無印っていう印がついているわけだから
もはやしっかりブランドタグなんですよね。
今まったく名前のないブランドあるにはある!らしいけど困りますよ。
名前が無いんですからね!
棚卸するときも、あれなんだっけ?
あのブランド? っそう名前のないブランドほらあれ? 、
名前もタグもないブランドあるじゃん、それそれ?
仮に名無しのAブランドとしようか! 、それだとブランドっぽいって?!か
実はもうひとつ名前のないブランドが今月でるんです え? じゃあ名無しのBブランドとしようか
ややこやしいこときりがない
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マルタンマルジェラのタグっていうのも最初は衝撃だったよな
数字にマルがついてね
ぼくが驚いたのは 世界で初めてブランド名を記さない真っ白なただの布切れタグを
たしかレディースラインで導入したんだよね
ブランド名に踊らされずあなたは服を選んで服を楽しめるかって挑戦状みたいに感じたよね
ただ哀しいことかな このコンセプトは後日談として共同経営者からの提案だったらしいと
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うちの姉は 無類のファッション好きでブランドコレクショニストだ。
もう20歳からそんな感じだったが
彼女が普通のひとじゃないのは
どんな高級な服を購入しても 家でタグをすべて服から切り取るからだ。
もう東海高校の杉田が背後から近づいて首根っこのぞき見しても ブランド名はわからない
いさぎよいひとだと!
母はもっと変わっている
ヴァレンティノやリキエルの服を購入した日に 服のデザインを変えてしまうことがある
何という デザイナーへのクーデター!テロリスト! ハサミとミシンであっという間、
そんな狭間にぼくがいるのだから ね! まあファッションについて奇特なのはしょうがありません
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