雨といえば

好きな映画のシーンがある。

名作 「 明日に向かって撃て 」 野蛮でラギットな銀行強盗が ほんのつかの間の休息
手に入れた自転車で童心に帰って戯れる 雨がふる
そんな情景にさらりと入り込む 名曲 「 雨に濡れても 」
Raindrops Keep Fallin' on ...この詩!!


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高校三年生のときに 名古屋の栄繁華街に当時画期的なシネマカフェがオープンした。
友人の杉田が誰よりも早く情報をキャッチ、どの客よりも僕らが足しげく通った
一杯のコーヒーさえ頼めば一作の映画を観ることができるシステム。
客専用のTVモニターとヘッドフォンが渡される。
店内は大人の隠れ家的空間、映画にまつわる小物を配してまさにバブっていた

殆どの映画を観た折に、もう一度観たくて観た映画 「 明日に向かって撃て 」
観終わり カフェを出ると 外は雨
学生服を傘替わりに 濡れて帰った かえって その雨に感謝した
( ぼくが雨に降られるって めずらしいんですよ )


尊敬する国際的彫刻家 流政之は男の流儀として
「 傘をささない  ポケットに手を入れない 腕を組まない 」の三つを挙げる

ボクは濡れるのが嫌だから 雨を降らさないように念をする ぼくの頭にね

え?!! ほんとに 
モーゼの十戒のように 隣の人には降っていても 僕だけ降らないってことも何度もあって
知人なら皆知っている現象だ
なんでこんなことできるようになったかは 自分でも わ・か・り・ま・せん
カメハメハのいたずらかな?



それでもユリさん アノンさんに雨がかかったら大変ということで
イギリスの傘や前原光栄さんの傘などは車に常備しています

英国最古参のJames Smith & Sons ( ジェームズ・スミス&サンズ)
英国傘としては今まで日本に紹介されていなかったが 最近はシップスなどで売られているらしいね

誰でも知っているフルトンは英国王室ご用達でありますが
アノンさんもこのバードゲージ型が気に入って 深くかぶれて前がみえるということで
パープルストライプとシルバーを二本愛用してユリさんもお揃いでさしています。

車に乗車する際は、普段 女子お二人にはドアに指一本たりとも触れさせない執事フルエスコートを致しますが 雨の時は ちょっと工夫がいります

アノンさんから案内してアノンさんの傘を受け取りドアを開けてその間 しっかり防御してルームインしたのを確認して ドアクローズ 次に助手席へユリさんの傘を受け取りアノンさんの傘を閉じドアを開けてその間防御してルームインを確認したのちに後ろのポケットから取り出したアンブレラカバーに二本の傘をすかさず入れて自分の運転席の真ん中から 空いている席に滑り込ませるわけです
この間1分程度の早業であります

こんなとき 胸の中には

名曲 「 雨に濡れても 」
Raindrops Keep Fallin' on .. 流れている わけなんですね