椅子の歴史は優に1000年を超える。
ラウンジチェアの歴史はせいぜい500年ぐらいではなかろうか。
ラウンジチェアはちょっと普通の椅子と違う。
楽に座れないと 座っているとき楽に感じないとラウンジチェアではない。
俗にイージーチェアと呼ばれる所以はそこにある。
ハンスウェグナーが極めて革命的な仕事をした。
ジョージナカシマが独創的な誰も成し遂げない仕事をした。
フィンユールが誰もが振り返る優美な仕事をした。
イブコフォードラーセンはな芸術の域にまで仕事をした。
ただすっかり皆は忘れていた。
もっともシンプルに発想を切り替えることを。
Ole Gjerlov-Knudsen(オーレ・ギアレフ・ クヌードセン)
このどの日本人も知らない彼が
とても柔軟は発想で500年のラウンジチェアの歴史にウィットを投じました。
1962年のことです。
分厚いとても分厚い細長い帆布がスウェーデンから送られてきます。
ちょっと広いところで広げましょう 意外に場所を取ります
何々と取り出してみますと美しいパーツが出てきます。
9つの美しきパーツです。
組み立てですか? とIKEA的発想でもう言う批評家もいるでしょう。
そうともいえるし そうともいえません。
なぜなら 組み立て品は組み立てて分解することを想定しておりませんが
こちらは常に 5分で組み立て 3分で分解を想定しているからです。
折りたたみならまだしも 常に基本的に組み立て 分解撤収を理念としている発想
これは正直 現在でも これ以外 私は知りません。
では 組み立ててみましょう
最初は簡単と思いきや ちょっと苦戦を強いられます。
まずは脚部の長い支柱に左右があることと座面と背面の表裏に配慮する必要があるからです。
一通り 失敗されたほうが 馴染むと思いますので詳細は載せません。 笑
つまりどんどん失敗してください
一瞬ですが 二人で作業したほうが きっちり感がでるかもです
そのほうが いかにクヌードセンがウィットの持ち主か分かるからです。
やっと完成です。
これが 結構な大きさなのです。
そして想像以上の安楽感であり 想像以上のローチェアぶりで
そして ここが大事なのですが
想像以上の 名作オーラなのです。
ちょっと 雰囲気いいです
さっそくanon嬢の試座が行われました。
「 悪く無いね これ 運動会に持っていったら映えるね ばえるね 」
なんて宣ってご満悦
当然ながら これ 革レザーで作成したらまた面白いなと思いましたらやっぱりありました
まあでも こちらは帆布こそにクヌードセンのIQぶりが光るというものしょう。
これから どんな関わり合い方をするのか 楽しみな一脚です。
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