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木村の存在に触れて久しい
希代の日本の芸術家の隣に木村あり

木村は日本を代表する摺師 版画作成において第一人者である

篠田桃紅にして 木村亡き後 リトグラフ 版画を許可しなくなったといわれる

日本の偉大な近代以降の芸術家は
そのほとんどが
木村の版画に惚れた
ほれ込んだ

彼は面白いのが単に摺師にとどまらず
自分のアートを追究したことにある
かれの数十年の芸術家画業を振りかえると

まさに
変貌自在

ときにピカソであり
ときにタピエス
ときにスラージュ

ただ
木村だと思わせるのが
このアトリエcシリーズである


アトリエC-126、それはこのカレンダーを始めたころの東京芸術大学版画研究室のドアー番号である。
この小さな部屋を再現したくなったといえば気まぐれなものだ


版画がまだ街の画廊では見ることのまれな、大学教育でもようやく授業に採り入れられたころのことである。いまほど忙しくなかった助手仲間が、わいわい遊び半分手作りで始めたカレンダーであったが、それがちゃんと、日常性をもたすことで安く多くの人の手にオリジナル版画を、という大義名分もクリアしていたのだから、そして四十年も続けてきたのだから、すばらしい。見方によれば、分野の異なる先生方をも巻き込んで銅版画を作らせてきたことも手柄のうちである。


駒井哲郎先生や小磯良平先生は例外であるが、脇田和、小野忠重、小松崎邦雄、野見山暁治、庫田てつ、杉全直、岡部徳三、田村文雄、大沼映夫、鎌谷伸一、原健、榎倉康二、島州一、赤塚祐二、加山又造、吉田克朗、木村希八、上矢津、星野美智子、二村裕子、中西夏之、絹谷幸二、奈良美智、天野純治(カレンダー参加順・版画研究室常勤は除く・敬称略)など錚々たる面々が手掛けたこの偉業を知る人はもはや少ない。

アトリエCー126の存在さえ誰も知らないだろう


カレンダーでもなければこれらの版画が生まれることはなかっただろう。四十年もの長い時間は、思いがけないことまで抱え込むものである。実際、これに関わった助手や研究生たちを加えれば、この国の60年代以降の現代版画の歴史がたどれるくらいの、まさに版画啓蒙の大事業だったともいえるのではないだろうか


木村の手掛けたアトリエCでの版画 すべて3点である。
2020年
このラボ的 偉業の足跡を振り返る

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興味ある方はぜひ オフィスに足をお運びください。