最初に購入したときはもう17年前になります。
当時はほとんど無名のブランドでしたが
元々誰もまだ知られていない良識あるブランドを探す病気であることを自他とも認めていますので
当然アンテナに引っかかってきたわけです。
どうやって見つけるの?って聞かれますが海外へ行ってものの1時間街をぶらつけば見つかります
バイイングは感度だと思いますし、あとはどこで製造しているか 製造から販売に至るまでのプロセスを丹念に調べて裏どりをするだけのことです。
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当然ですが こういう輩(自分)のようなディープな直観の網に捕らえられたブランドは次第に日本でバイヤーなどが紹介しだします。1−3年で日本の総代理店が出来てそこが旨味を吸う 3−5年で代理店権利の大手の略奪があります。資本主義の弱肉強食です。
やがて5−10年ほどするとそのブランド自体が乗り込んできて公式直営のショップやサイト直販をやりだす仕組みなのです。世の常です。
この50年見てもヴィトン、エルメス、グッチ、ボッテガやクチネリ、グローブトロッター、ボリオリ、クルチアーニなどもオンリーショップが出されてきました。前者5つはハイブランド化が進み直営となっています。
カナダグースの出会いは17年前 当時はあの手この手で誰も信じない話ですが3万円台で入手していたのです!!!れっきとした本物です。 おかげで我が家には数えたことがないほどカナダグースが何羽もおりました。 誰も着てませんでしたしひっそり我が家だけで楽しんできたのです。
するとどうでしょう。10年前ごろから地響きを立てて変わった来たのです。福岡県のなんとかいう総代理店 失礼思い出した グリフィンから笑いが止まらないほどこぞってセレクトショップが扱い始めました。それでも6万円台で当初はスタートして巷では機能がいいのに値ごろ感があるというバランスで爆発。4年前にグリフィンからサザビーに代理店権利が円満高額に譲渡されるとカナダグースカップルが渋谷周辺にそして冬のニュース番組ロケでは決まってアナウンサーが着ている現象となったのです。
いよいろ3年前から8万円台突破してきてもモンクレール女子の高慢さやヘルノ女子の見栄さと比較すればなんと質実剛健女子を装うことが可能で並べれば完売状態。絶対セールにはならない伝説までうまれておりました。アパレル不況の中でもカナダグースは並べれば売れるというドル箱だったのです。
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そしてこの社会情勢下でついにローンチ。北海道から九州までずらり!!!!直営店舗が発進したのです。さて驚くほどの品数 そして 値段の高騰です。
むろん 直販するには店舗出店の資金、人的資源、マネージメント、広告 やたらとお金がかかるわけですから25%以上利益を上乗せ・もしくは20%以上コスト削減しない限り割が合わないでしょう
コストは削れないので値段上昇はこの時点で前提となっていきます。
お店を内覧しますと イメージからするとかなりクールモダンな店舗設計となっています。
もうすこしカナダの大自然を打ち出しても個別化できたかとも思いますが日本以外にも出店していきますから国際基準で考えればこれで良かったのでしょうか・・。
我々いきつけのモールショッピング京都BALのロンハーマンへトイレを借りに行ったら迷って
カナダグースにまぎれこんでしまったのですが
寒そうな店内でトイレを探すのもあまり気分がいいものではありません 笑
まだ直販ではないようですね サザビーリーグが続いている、だからロンハーマンのフロアに併設しちゃったんですね〜 次段階 サンヨー・バーバリー現象となるわけですね いずれ
さてと じっくりみてみましょう おっととととと・・
カナダグース 約11万円から14万円が相場のお値段となってきました・・・
致し方がないとはこのことです
寒そうな店内に財布にも寒そうな高値のグースになっています。
11ー17年前までは3万円台に入手して8年前までは高くても4万円台でしたのでほぼ3−4倍
物価なども勘案してもこれは高騰でありますね
世の常 資本主義のブランディングですね〜。
こうやってヴィトンやエルメス、グッチ、ボッテガなどのようにラグブラ化が始まるのです
家族は聴き飽きたといいますが グッチ・ボッテガさんは本当に片田舎のすばらしいブランドで2−3万円で購入してましたからね〜。当時のほうがある意味造りもしっかりしてましたしね。
今では両者ともに15万円からのプライスタグ やはり4−5倍となっています。
子供とおんなじで すっかり成長して 立派な大人になったものです。
ある意味 嬉しいですし ある意味 さみしい こういうものです。
バイヤーさんもそんな感じの繰り返しと思います。
こうして
タイムレスで質と値段がマッチしたものを探すウォッチャーは
また新たな出会いを求めてさまようわけであります。
上記はブラックレーベル 同じものを6年前に入手しておりますが値段は2倍化ですが
相変わらず 現時点でもカナダグースの中で
このチタニウムグレーのブラックレーベル仕様が一番のバランス美しさです。
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