2年前にsophisticatedモダナイズしたHermesの階段をCreateしてみようなんて大胆に考えて見てHermesさんとも色々相談したり巴里の本店などでもアドバイスを頂き
階段の手すりをエトゥープカラーよりも数段階薄いグリアスファルト・トゥリトゥエールで更にその対面の壁色はHermes本店サントノレの階上にあるHermes美術館の壁色セージグリーン!そして階段をHermesの新作の厚手のテキスタイルで絨毯敷として施工する
そして階段周りの回り縁をエトゥープカラーとする事に成りました。


素材のお取り寄せと
特殊なカラーリングの再現
これらだけで実は18ヶ月もかかったのですから
もーう無理じゃないと決めつけて
家族は大笑いだったのです。
カラーリングにはHermesさんとも極秘的に協力頂き(笑)オフィシャルにはNGですし(笑)無限に予算が釣り上がるのを回避すべく、世界最高品質でオーストラリア・メルボルンHermes店舗での塗装材としての使用実績もあるポーターズペイント様の協力で全く同等の再生をお願いさせて頂きました。
壁紙はちょうどナイジェル・ピークさんの限定絵画PROMENADE AU FAUBOURGをHermes本店で購入した事もあり必然でした。PROMENADE AU FAUBOURGこれ程Hermesの階段をCreateするのに格好の資材はあるのでしょうか
Hermesの本店からミュージアムを階段で散歩したナイジェル・ピーク氏の所感から産まれた図柄描き廻らされたHermesの階段!!!
まさにこの出逢いを縁とし同じ図柄の壁紙とHermesグレーの新作壁紙を選択してありましたので万全でした。ただただ発注してパリから届くのにこれ程時間を要するとは思っても見ませんでしたので(笑)パリの制作工房までどうなっているのか見に行きたいほど首を長くして待ちました。(皆様 納期にはご注意下さいと言いたいところですが…)
!!!!えーっ!
驚愕のお知らせ!
そんな最中のHermesさんのテキスタイル・壁紙部門の完全撤退!のニュース!❢はコロナ蔓延ニュースよりも意外だったのです!
すべての部材・資材が届けられたあとだけにホッとした反面 もうこのような資材が二度と使えないというショック!であったのが正直なところです(一部にはこの計画Hermesの階段をCreateするプランニングの終焉とほぼ同時で奇跡的に完成に漕ぎ着けた事は何よりも幸いな事でした)
PROMENADE AU FAUBOURG!
皆様は銀座Hermesの階上にGalleryや映画館があるのを周知の事かと思いますがこう言う発想そのものはパリ本店の歴史から着想されたといえるのです。
PARIS Hermes本店の階上にあるmuseumは
知る人ぞ知る少しばかり敷居が高い
基本的には一般公開されておりませんので
恐らくはほとんどの日本人観光客は知らないことでしょう。自身はフリーメイソンの特権!?でお願いして
拝見しましたがその内部の見事なこと
ペルシャ絨毯から油彩額装 筆記用具
まさに装飾芸術の極みで見どころ満載でした
Hermes中興の祖3代目エミールの着想、世界初のファスナー付きのカバンとされる
ボリード(ブガッティ)の原型もあったりし
愛するケトル型の黒電話含めて
自身のコレクションと丸っと被っているのも(笑)
なんて物思いしつつポケットにしたためたファロー&ボールのカラーリングチャートで
このグリーンの色番を入念に確認しました(笑)
思っていたより随分明るめのセージ!
話をPARISから戻しましょう
Hermesのテキスタイル&壁紙事業部門からの完全撤退
さてさてと気を取り直し1年8ヶ月
本日最終的に調整して作業が無事終わりました。
根気よく対応して頂いたHermesさんスタッフさん
ポーターズペイントのスタッフさん
店舗什器制作のA社様
もちろん家族にも!(笑)
大変お世話に成りました!(笑)
籠とスリパスはPARISで仕入れたmade in PARIS
ライティングはCassina 色はベージュグレー
店舗什器のHermes社店舗にも対応するAのディスプレイシェルフ シェルフにはラリックのうずくまる リモージュアビランド・クリヨン 薩摩切子 練込みや青磁 北欧アンティーク
時計は敢えて日本代表する深澤直人種明かしはMUJI 今Fashion以外でPARISで最もリスペクトされる プロダクト PARISは常に批判でなく批評し続ける人種 その上澄みに静かにあるのがMUJI(笑)
階段のアートはすべて原画を控えリトグラフとして
(階段脇は視点が近いため原画よりリトが向いております)すべてメープル額装でPARISにゆかりのある
ピカソ
ジャン・コクトー
ワシリー・カディンスキー
ヨゼフ・アルバース
ナイジェル・ピーク
ルードヴィヒ・ホルヴァイン
荻須高徳
塩田美春
などをセレクションしています。
もう二度と再現出来ないコーディネート
まさにインスタレーションと成りました。
感慨深く本日はHermesのサンルイのシャンパングラスを傾けたいと! ありがとうございます!
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