野生の証明
珈琲ショップに行くために駐車場に止めてふと
「 こんなに歩伏前進する猫 」を見たのは初めてという光景
その猫の視線の先には
可愛い 小鳥たち
まさに野生の証明
珈琲ショップに行くのはちょっと待とう
またとないエンターテナーショー
これがそう!ナショナルジオグラフィックだ。
無邪気な小鳥たち 体勢をこれ以上低くすることができないほど低くして近寄る猫
ユリさんとぼくは 釘付けになる
「 おそろしいほどの躍動感であの猫はとびかかるに違いない 」
固唾をのんで見守る・・・・
すると小鳥たちはまったく猫を寄せ付けずふわっとふわっと飛んで
まるで猫をからかっているかのように飛んではまた下に来て飛んでは下にきて
ついには小鳥たち2羽はチュンチュンさえずりながら行ってしまった・・・
「 こりゃだめだね 」 と さきほどの猫を見ると いまだに低い姿勢を保っている
「 え まだ あの猫?! 」 歩伏前進している?!
その視線のはるか先には 今度は10数羽の鳩がいた。
「 それは無理だろう!! 」

猫・彼は まちがいなく飢えていた
鳩はまったく動じない 猫なんて気にしていない
またからかうように飛んで行ってしまった
あきらめたか 猫も・・
いや
猫は まだ 歩伏前進の姿勢
もう我々の先にはどう見ても
一切の獲物はいないように見えたが
彼のプライドなのか もはやなぜ低い姿勢をしているのかわからなかった。
いまさら歩伏前進をやめるには 何か無理があったのか?
その低い姿勢のまま 向こうの草むらの中に消えていった・・。
野生の証明 まさに野生のプライドの証明でした (笑)
我々は のうのうとお金を払って珈琲を飲むのが申し訳ないと思った が
そこは気にせず 美味しい珈琲をあっさりと
いただいた それでいいのだ
それが 野生の非情な摂理なのだから
それが 野生の非情な摂理なのだから
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