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森を歩いていた。
つい前日までわれわれがいたニューヨークとはまるで違っていた
ひとが以前から内に持っていたDNAの記憶が揺らされた

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それから15分もしないうちにわれわれは巨大な木の扉を開けて聖地に入って
MIRA NAKASHIMA
の話を聴くこととなる


そういえば師とする柳宗悦は語っていた。
然も藝術が人生の厳粛なる全存在の表現たる限り、そは常に真にして美であるとして
物象が吾に於て活き、吾は物象の裡に感じ、両者主客没したる知情意合一の意識状態であると。

それは「神に於て活きる人」であり、「物如を捕らえ人」でもあり、偉大な藝術はここに生まれる
無に於ては何ものの人為もない。凡てが自然のままである。ありのままにして完璧である。自然さの極みである。交へ得る作為がない。何事も為さずして凡てがなされてある。『無』は至上である。即如と一乗不二であるものが『無』である。

作為ある絵画や芸術以外の物にタイムレスな美を見出し民藝を見出した。
柳の息子である宗理はマスプロダクツにおいても美があると追求した。
億万は超え飽和状態にあるマスプロダクツにも真と真以外が存在する。
違いは何かと問えば簡単であるが伝えるには難しい。
歴史家・人類学者であるHilde・Bouchezはそれを人間、物体、宇宙のそれぞれの間にある本質的な一体性に答えがあると、デザイナーらのメソッドと作為、創造性がそのオブジェに対して外表面だけでなくむしろ内なる物魂・オーラを与えていると。

審美眼というものは
言葉で言うなら
内なる輝きを察する事を示すに
他ならない
大都会のニューヨークや散々未来的な万博やフロリダのアミューズメントを
ひとしきり楽しんだ我々は
ひっそりとしたペンシルバニア州のある町を訪ねた・・・
深い森に囲まれた場所だった
 ある意味 未来的な時代に取り残されたようにみえるその場所は
我々には それが 時代のあらゆる侵害する万物から一切を遮断して 
むしろ心地よい なにかを感じた。
特に 未来的なあらゆる遊びをしてきたあとだったから?かもしれない。
あらゆる快楽を享受したあとだからこそ 
人間として ただ忘れてはいけないことを諭していることを
胸に染み入った。

この聖地には元主はいなかった。 元主はジョージナカシマそのひとだ。
かわりに その娘 すでに娘さんというのはおこがましいほど立派なクリエイター・ミラナカシマさんがいらした。丁寧にナカシマの美学をつたえておられる。
その後、銀座桜にもお見えになり再会を果たした。

彼らに久しぶりにcontactして壁棚をしつらえることとした。

Kinderbookマスターの中村氏から以前 「 三角波 」という素晴らしき訓示を受けた。
ぼく・アノン・おユリという三角波
過去・現代・未来という三角波
大地・木・宇宙という三角波
創造主・創造物・持ち主という三角波

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これまでも自身の空間には数え切れないgeoge nakashimaの意匠を届けて頂いた
今回のお題
三角波
そんな壁棚を伝え 
mira nakashimaがデザインしたものだ。

三角波を時代とともに変化していく様をみえるようにエイジングよろしく
いかにものウォールナットではなく希少なアメリカンブラックチェリー材をセレクション

裏面には 「 September 23, 2019 by Mira Nakashima 」と刻印される

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