
二人で出かけるし
3人で出かける
でもアノンさんを預けて出かける事はない
執事ですから
ところが 初めて預けて出かける事になったのだ
とある日本有数の企業役員の奥様から
ユリさんに以前から一緒に食事でもどうですか?とお誘いを受けていて、今回は行くことにしたのである
夫婦同士で4人で!という指定でしたので
アノンさんにいつそれを伝えるか僕らもドキドキ
結局、前日に伝えると
「実は明日ネ 食事に誘われていてね。」
「何それ?」
「でね、そちらのお子様たちと豪邸で待ってて欲しいわけよ!」
「 こどもとたちとか・・・」
「何を食べに行くの?」
「鮨らしいのよ」
「ならアノンもそっちに付き合うよ 鮨なら好きだしネ カウンターだって別に慣れてるから迷惑かけないよ」
「迷惑なんて誰も思わないよ! だけどね向こうさんが大人たちだけでって指定なのよ!」
「どこの店なの?」
「土方って言ってたかな」
とっさにiPhoneで調べるアノン
「なになに!江戸前の素敵なお店じゃないの!!もう一人座れそうじゃん そっちにやっぱり座ることにするよ」
「僕らがセッティングしたら勿論そうするに決まってるよ!今回はあちらさんがね!招待してるからネ 何とか頼みますよ�」
「勿論 ご褒美なんて用意してない訳ないよね じゃあ私の握り一人前美味しいところで任せるから握っておみや頼みますよ」
「多分あちら様のお勘定だと思うのでそんな無理言えないよ」
「そんなの最初から割り勘って言えばいいじゃん 断然アノンもその味食べたくなった!おみや頼みますよ!」
「いや無理」「お願い!」「無理」
前日から大騒ぎだアノンさんを預けてとなると
当日午前に慌ただしい
お宅へのお土産 特製桐箱入りのイチゴやら高級洋菓子やらをしっかり調達して改めてのお礼用に何がいいかということになりドンペリのビンテージシャンパンをデパート外商で用意して
するとアノンさん そろばんの手慣れた暗算で・・とっさに計算
「何だか大変な事だね 絶対割り勘のほうが得じゃん! 大人たちって面倒くさいことするんだね」
「そうだよね! 奢ってもらうのと同じ位 数日までにお礼返しするのは理解しにくいだろうけど大人たち特有の事情ってもんだからね 合理的なアノンからしたら割り勘が早いよね でもホストと饗される関係性を重んじそれでいて御礼は失礼無きように手厚くという名古屋流なんでスよね」
「そうだよね! 奢ってもらうのと同じ位 数日までにお礼返しするのは理解しにくいだろうけど大人たち特有の事情ってもんだからね 合理的なアノンからしたら割り勘が早いよね でもホストと饗される関係性を重んじそれでいて御礼は失礼無きように手厚くという名古屋流なんでスよね」
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