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今年は 何もしないよね と釘を刺されていたが
いや〜 もしかしたら パティオを作ろうと思ってねと伝えると急に具合の悪くなるユリさんであった。 ホームセンターのトラックを借りて次々と資材が積み込まれた。
トラック一杯の資材と電動のこぎりと脚立と柱木材、モールディング材 たくさんのペンキ

これ以上、説明の必要はあるまい。
わたしは やるといったらやるのである 本気だということだ。

「 ちゃんとした業者に任せたら ??! 」って二人はのたまうが

自分以上のセンスでちゃんとやる業者を探したり 打ち合わせをしたりするのが何とも面倒なのだよ
それに 自分でやるから 創造だし 創成だし アイデンティティにも擁護となるわけです
こんな作業 ひとに渡してなるものか・・・。

「 Voiture A 」 
私邸美術館には 、たくさんの 偉大なるアーティストの作品を所蔵していますが
恥ずかしながら そこに交えて 自分のアートもこっそり入れているんですね
脈絡なく 描いたりしているわけでもなく 世界中からそこに飾りたいものを探し続けて
あんまり調和するものが無い場合 最終的に しょうがなく 自分で作品を描いたりする っていうのが時々起こることなのであります。

ちょうどいいものが無いから作るっていうのの延長が、
作品作りだったり自宅のDIYであったりするんです。
でその延長線上に今回のPATIOパティオを作るってのがあるわけです。

どうしても日本だと サンルームよろしく 囲って 囲って 終わりになるのが性でしょう?!
いやなんです、 そういうのは かといって海外にも 理想的なパティオを見たわけでもない。

PATIOパティオに求めるのは 
静かなシャドーガーデン できれば簡素な洋庭園がいい。和じゃなくてね。

で そこにブランクーシのような 自然をモチーフにした 輪廻抽象の彫刻作品が配置する。
これを世界中のアーティストから約3年 探し続けて それこそスペインとイギリスの女性アーティスト数名まで絞ったんです やり取りまで行きました
でもあいにくこの情勢でしょ 会って打ち合わせなんてできない!!・・・
で 物故作家ものにしようかと 当初は 流政之さんかイサムノグチさんかとなりましたが
恐れ多く それほど大きいものは流通も限られ 値段的にも破格 数千万円から億を軽く超える
メインは、マルコムリーランドとして その周囲にも 輪廻モチーフのアートを探すがない
マルコムリーランドは本国に日本代理店を通じてオーダー中であり・・・おそらく半年待ち中
それまでの間に、それ以外の造成をやっていくこととして・・・
でしょうがなく また しょうがない 自分でこれも作るか!!ってなったわけです。


色々な 日本を代表する彫刻家アーティストたち・焼き物作家に 伺ったりしてね
「 そら やめたほうがいい はまるよ ドツボに 」なんて言い出す老翁作家まで出現してね

で、 イサムノグチが石で彫刻を香川でやりだす前に 愛知県瀬戸市で実験をしたところまで追跡して
セラミックスカルプチャーの可能性を再度見出すことにしたわけです。

もともと セラミックをやるんだったら 白磁って相場は決まっていましたから(笑)
白磁の張り出したふくよかさの丸味ってのが どうも好みでね。

それもあって黒田泰三さんの白磁をみたり朝鮮白磁を再度改めて研究したり 
果ては昨年は 日本を代表する彫刻家のイサムノグチ庭園美術館と流政之美術館を舐めるように見に行ったことも活きています。(その頃はそれ自体を置こうって野望してましたけど。フー。)

で 白磁の丸みっていうディテールがどうしても空高く向かっているイメージが
離れなくなって。

これを抽象化したディテールに落とし込んで あえて閉鎖的なパティオを空につなげるっていうのが
キーコンセプトにしようって決めたわけで。


だったら パティオは 静かなる 然とした 禅の空間がいい。


そこには 机とやっぱり 木を旋盤のろくろで削り出した やっぱり輪廻モチーフ

そこに繰り返えしされる腰壁のディテール。

色は 5種類のグレーを繰り返しながら ニュアンスカラーに入れていく。
 
腰壁もグレー
モールディングもグレー
ろくろ旋盤で削り出したアートオブジェもやっぱりグレー
置く照明もやっぱりグレー
床もグレー。スツールもグレー

パティオの入り口は、 ブラックなんです(笑) グレーじゃないんですか
いわゆる茶席の躙り口と一緒でね 
入った後の ある意味 宇宙的な サイレントグレーを一旦 無にしたくて
杉板の焼杉の黒をモチーフにしているんです。


パティオの看板は、アルネ・ヤコブセンの文字を取り寄せて作成する予定なのです。
当然 丸看板でね。乞うご期待。

丸テーブルはカッシーナの名作EAST BY WESTのグレー(笑) 特注ですね!


お茶を運ぶ トレーは当然 そうです フリッツハンセンのハイメアジョンのトレーとなるわけです

庭には ハイノキ、トネリコ 、楓、ミネコさんから頂いたクリスマスローズ、西洋ニンジンボク
各種ギボウシ、ジャノヒゲ、ミモザ センリョウ が 悠然と主張せずに配置しました。
シャドーガーデンっていうのは 案外 無になるのにはちょうどいい空間なのです。

まだまだ未完成ですが 、作業は 夏終わりまでつづきます。

これまた つづく