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仕事でやたらと電話を使う人がまだ一定数いるらしい。
電話を鳴らすというのはとても勇気がいることだ。
相手は、もしかして今時だから親か親戚が病気に感染して入院して大事な話を医師からされているかもしれない、いやいや待てよ　ことはもしかしてもっと深刻で　家族中が罹患して隔離されて大変なことになっている？！　想像したらもっと電話を鳴らすことの勇気はどれだけあっても足りやしない。やっぱりよそう。となる。　ということでメールする。　メールにしてみて気づく。
なんだ、メールで済む内容じゃないかと。

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電話の御法度�ー採蘋號�！割り込みします！
相手の都合を考えずいつだって割り込む。
「　いま5分だけよろしいでしょうか？　」
「　いまちょっとだけよろしいでしょうか？　」
　この常套を訊いて　本当に5分であったことも　ちょっとだけであったこともありやしない。
いつだって嘘の始まりである。　加えて自身は速読術の技術も持ち合わせており　君が10分でしゃべる内容でも書いてあれば1分で読破して理解さえできる。　また　いちいち講釈を聞いているその時間は今でないといけないわけじゃない。　相手の都合に合わせることが大前提のそもそもだ。
自身が一番空いた時間につらっと読めばいいわけだ。
この空いた時間にメールを読むのと作業中の時間に応対するのではイエール大学の研究では3倍ほどの効率低下と2倍のミスにつながることが分かっている。

つまりこういうことだ。　電話を急に受けた相手がとても忙しく他の作業中に　突然　相手の応対を求められても　それをじっくり理解する準備が無いばかりか、それに突然とっさの答えを言ってもレベルの低い内容になってしまうということだ。さらに話はややこやしい。遮られたとても大事な仕事は能率を失い、先まで調子に乗っていたのにそのポイントさえも見失う。能率低下だ。
その点、メールなら　十分　その余裕性をもって対応して必要なら熟考してより思慮深い示唆ができる。　電話の内容なんて思い出そうにも振り返りさえも難しい。　その点、相手の文章力にもよるがメールなら何度も読み直して、その内容に即した意見が可能である。　間違いも少なくなるというのが研究結果だ。

電話の御法度��言った言わない論争。
ビジネスでやり取りが残らないビジネス電話の意味って相当危ないものだろう。いま一流の大企業で電話を仕事のツールとする社員は激減している。　なぜならこの人は危ないひとと判断されるからだ。
「この間、Ａさんに電話で緊急事項だからあのファイル削除しておいてって言ったじゃない」
「いえ聞いておりませんよ。」　「え！！」
だから今一流企業で電話をいまだに使用しているひとは、上目線の無能な上司しかいないと皮肉めいたご意見がまかり通っているぐらいだ。電話をすれば　そのビジネスだけの話にとどまらないことも多くなる。世間話もするだろう。　いずれにせよ無駄話に花を咲かせれるほど相手は暇ではない。
つまり　記録が残らず　安全性が乏しいのが電話ということなのだ。

電話の御法度�Ｂ膸�なので！
だいぶ自身も3年間電話と戦ってきて　電話をするひとも減ってきた。　ただたまに「　大事なことなので電話しました　」　という屁理屈に出くわす。　とっさに切り返す。
「　そんなに大事なことなら10回でも20回でも読み返したいからメールしてください　以上」
あくまでこの大事だという輩たちからの電話は、何度経験しても　「　お前にとって大事なことで　俺にとって大事かどうかは定かでない　」要件ばかりだった。

ビジネス電話が必要なことはまれにある！
簡潔な緊急性要件のみだと断言する。
「　今すぐに緊急会議を臨時で行うことになった。203号室に集合してくれ　」
「　たった今、村田課長が脳卒中で病院に運ばれた。　今すぐに彼の代わりに取引先に代理で直行してくれないか　」内容も簡潔で、時間的に余裕がない要件だけを電話にすればその電話の意義も高まる。
こういう電話を稀にかけようとしても　部下の電話がいつまでも話し中でつながらないというのは本末転倒の極みであると常に思うことだ。　
電話が普段からトリアージされていれば　鳴るときは常に緊急だと緊張感も維持される。


さあて電話を不要とは言わない。　ここで言う話はシンプルだ。
ビジネスに関しては相当吟味されるべきと思っている一人だ。
電話の本質をどのようにトリアージしているか？　
簡単に言えば　電話の流れぐらい　整理していない会社に会社の未来は整理できっこない。
大袈裟でなく企業の未来をずばり投影していると考える。

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義父が毎日のように孫であるアノンさんに電話してくる。なぜかいつも夕食どきの時間を狙っている。
「　アノンいるか？　ちょっと代って　」となる。
「　じいじだよ。　早く会いたいね　。今度また会いたいね　」
「　うん。　会いたいね。（もしゃもしゃ食べている）　」
「　じゃあね　」　「　うんばいばい、またね　」
どうだろう。　時間で1分もないかもしれない。
更にだ　内容をメールにしたら数秒の長さだ。
ただ　これを不要とは全く考えない。
語感や音を楽しんでこれは電話の本質、ひとのこころを和ませる。
電話っていいなと感じさせる　一コマだ。

ビジネス電話不要論も、ここ最近も再加熱しているが改めてする側の自分、受ける側の自分を
見直してもらいたい。