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ラグジュアリーブランドにおいて「 好調 」と「 低迷 」
答えは真っ二つに分かれている。

好調組の代表格は 「Hermes」と「Louis Vuitton」である。
ともにニューノーマル時代において40%増収というとんでもない事態になっているのだ。
特にHermesにおいては、ホームインテリアが好調なようだ。
自身は25年前から、Hermesといえばホームこそ最良と言っていたひとりであるので
正直、気に入ったものが手に入りにくくなり閉口しているほどだ。
前澤友作さんがロールスとジェット機にそれぞれHermesとの共同作業として支払った額は総額10億円近いと言われている。まさに数年かかったプロジェクトであったようであるが
不躾で大変申し訳ないが、前澤さんは大変な失態をしている。
今、建設中の千葉のサクラダファミリア自邸でなぜHermesにまるごと家を依頼しなかったのか・・・
建築家中村氏をあれこれいうわけじゃないが あの自邸は駄作の極み
Hermesのチーフディレクターにフランス建設チームを組んでいただき100億円支払えば
今後、地球上に残る「 新世界遺産 」となったに違いない。
Hermesは歴史上、個人邸を建築したことはない、頼めばきっと歴史上初となり
前澤さんが望むように(笑)世界中に名がとどろくであろう。
おそらく、完全にそういう発想を本人やその周囲も忘却の彼方であったに違いない。
それを思い出させる究極の質問は、
「 月へ行くロケットの室内もHermes仕様にしますか?」である。

話を戻す。
どうせ海外旅行に行けないセレブやセレブ気取りがラグジュアリーブランドを買っているだけでしょうと穿った貴方は浅はかだ。
「Chanel」「ブルネロクチネリ」含めて低迷、多くのラグジュアリーブランドはこの数年は厳しいと下方修正を余儀なくされている。

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低調、低迷の企業ブランドはあまり詳細に発表を避けていたり 
粉飾とまではいかないレベルで報告するため 報告されていないラギュジュアリーブランドはもっと厳しいのではと心配してしまう。
中国であれほど売れていたブルネロクチネリやChanelはその中国市場で陥落しているようだ。
その中国市場で圧倒するほど売れているのが 冒頭のHermesとLouis Vuittonということになる。
今の中国に、物の本質を見極めて購入するというのは土台無理なことだ(失礼)
Hermesにも、本当に良いものや 普通に良いものもあるし 悪いものもあるし まあまあのものがある。中国では、まあまあなものや、悪いものが売れる傾向があるということだ(失礼)
海外に行けない方が海外で買っていたHermesを地元で買っているだけなら売れる容量は世界トータルで変化がないことに気づくだろう。
ニューノーマル時代となり
本当に好きなものに手が伸びる
本当に間近に置きたいものに手が伸びる
本当に家に置いておきたいものに手が伸びる
本当に外出よりも室内で鑑賞したいものに手が伸びる

それゆえHermesのホーム部門が全体で2倍近い増収となり今の好調を支えている。
それ以外のラグジュアリーブランドは、ライフスタイルブランドへの着手がそのレベルに至っていないということだ。フェンディにしてもHermesほどのホーム用品に知名度がない。

今年になってサンローランなど多くのメゾンブランドが慌ててホーム用品への稼働に参入。
かじ取りを変えている。

ただし言っておく。本質を追求するライフスタイル部門はアパレルと同等ぐらい深いものである。
付け焼刃でただちに本質を追求できるほど安易ではない。
自身が好むライフスタイル用品やインテリアはブランドが確立して数十年のものがほとんどである。
それほど見る人が見れば一目瞭然ほど違う。
売れていないが、ブルネロクチネリ(写真)のホームインテリアは最良質であることは追記しておく。
ニワトリを二羽持ち帰ろうとした一人だ。(笑)