何やら騒々しい
東京で没後30年企画をしているらしい。
ミラさんにも永見さんにも、そんな没後！という概念はナカシマらしくないなと苦笑して
可笑しいなと思ってみると 熱狂的なファンが企画したものだとすぐに知れた
グラスシードチェアを当時の木材で限定的に販売も含めて企画展をするらしい。
近くであれば行きたいとても良い企画である。
熱狂的にもカルト的にもよく調査されており、よく掘り下げたものだと感心した
ただGeorge Nakashima という家具の不思議さは
いくら調べても調べても 〇△□という解釈を重ねても とても咀嚼しきれるほどのスケールではない
自身も1990年初頭にナカシマの死後、彼の家具に触れて熱狂的となり調べた口である。
これほどの家具があまり知られていないことにも愕然となったのであるが
今はその感情はない。
ナカシマの家具にしてもそれを受けついだ 受け継ぐことを認められたところのみ。
さらにそれは 販売する場所まで特定されているものだ。
作製の場所も アメリカと日本の二か所だけ。
販売もコマーシャリズムに拡大せず それぞれの二チャンネルのみというこだわり。
世界中の家具製造で異様なほどクロージングされたものであることは確かだが
これがナカシマ流。
木製とはいえアルテック社などのハンドメイドマスプロダクトと違って
フルハンドメイドにこだわっているまさにアートピースともいえる
芸術品は、大量消費時代・資本主義に今も抗っている。
ゆえに 知っている人だけ 求める人だけが このジョージナカシマの家具にたどり着く
探し求めた人だけが その扉を開ける
George Nakashima という家具の不思議さたるものだ。
それはいくら調査しても文献を調べても核心に触れることができない。
もっとジョージナカシマを知ってほしいと 他社が企画展をすればするほど
このGeorge Nakashima という家具のもつ不思議さは何層にも何層にも覆う複雑性から核心は埋没する
企画展をすれば間違いなくわかるだろうが マスプロダクションと違って 飛ぶように売れるということはない。 まだ人だかりができることはない。
それほど審美眼を持っているひとは稀有で少ないし そういう方はすでにたどり着けているので
企画展には足を運ばない。
ミラさんにお伺いした際に
「 父は木に命が宿っており たとえ椅子になってからもストーリーを語りがっていると
真剣に考えていました 」と仰られていた。
その時に若輩ながら ゆえに割れやヒビが入りやすい天然素材さえも好んで使用して その木のありようのままに 木の原形の輪郭を個性としてそのまま表現する「 フリーエッジスタイル 」の思想のミナモトを感じた。
木の個性をひとつひとつ大事にする
ゆえにナカシマのひと・家具をまるでコルビジェの椅子やジャンヌレのチャンディーのように
埋没した宝石を見つけ出すようにヒストリカルに方程式に当てはめて
キュレーションする作業自体をナカシマ自身は嫌うだろう
ジョージナカシマ氏が娘のために建てた家がある。
彼女の家は ジョージナカシマが建てた数少ない約15軒あまりの一つとされる。
彼がしつらえたその空間をみれば、すべての説明が不要であることがわかる。
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久しぶりに昨年高松のジョージナカシマ記念館を訪ねた
そして銀座桜ショップに先ほど 労いの電話を入れた。
たんたんとしゅくしゅくと
この店で
ジョージナカシマの家具を売っていくことがいかに大切かを感謝含めて伝えた。
そしてデスクランプ�気砲弔い凸笋す腓錣擦拭�
不思議さは これ以降も解決することもないがそれも望まない
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