世の中には、ついつい盗んでしまうと言う厄介な病気があるのをご存知でしょうか?

これは、ある事実に基づくショートストーリー

本宮さん女性仮名 年齢35歳
見映えする気立ての良い女性

職場で、受付事務として入職
5年ほど一緒に働きました

さらなる飛躍を求めて彼女は、一旦職場を離れて、専門的資格を取得して再就職してきました

違う職場でとても頑張っていた印象

3年経過して彼女が突然、辞職していた事を知りました。

人事にそれとなく理由を確認すると
窃盗の現行犯、在宅起訴となったようです

しばらくして、その職場での事実確認で分かったことは、2年ほどその職場内でお金の紛失が相次いで頻発しており、被害総額は数十万円単位を超えていたそうです
常に、職場内でのロッカーより財布の中身の一部が盗まれていました

問題を重く見た被害者は総務課に相談しますが具体的な対応策は示されず
思い悩んだ被害者の一人が個人的に
隠しカメラ撮影に乗り出しました

すると、そのビデオ画像には
本宮さん、その人自身が
薄いゴム手袋を瞬時に装着して
ロッカーから財布を物色しお金を盗んだ内容が記録されていたのです

その内容を、総務課と警察に報告し
本人もその罪を認め、同日引責辞職
在宅起訴となったようです

窃盗を繰り返す窃盗癖と言う病気
クレプトマニアとは?
クレプトマニアにおいては、お金がないのにどうしても必要なので盗んでしまうわけではありません。ある程度の所持金も有しており、窃盗や万引きが犯罪であると知っているにもかかわらず、「欲しい」と思うと衝動的に万引きを繰り返してしまいます。

具体的な対応策(1人で出かけない、大きいバッグを持っていかない等)を実施しながら、なぜ盗んでしまうのか(ストレスの発散や達成感の気持ち等)、どのようなことが影響しているのか(親子や夫婦間の不和、強い孤独感等)といった要因を探っていきます。
それらに対する現実的な解決目標を立て、自分の問題に「振り回される(コントロールされる)」のではなく、自分で自分の問題を「コントロールしていける」ようになることが目指されます。


しかしながら、本人に病気と言う概念すら自覚が無いので、病院に受診することはまず稀と言われています。
窃盗罪を公にカルテ内に記録される抵抗感もあるでしょう

実は、本宮さんと同じ職場で過ごした5年間にも窃盗は頻回にありました笑

そこで、ロッカーを職種ごとに改めて、違う部署は立ち入りできないように改めましたら
頻回の窃盗はピタリと止まりました。

また、職場全体で貴重品を各自、手元保管を心がけさせました

おそらく、本宮さんがあの時も窃盗していた犯人だったかもしれませんが…
色んな予防策を周囲が対応することで当時は再発を未然に防いでいたのかもしれません


本宮さんが、突然辞職して2年が経ちました
たまたま、平日休みを取って
普段、行かない職場から離れた横浜駅仮名
の地下街を歩いていましたら
さっそうと歩く本宮さんを見かけました

もちろん、声をかけませんでしたが
マスクをした本宮さんの視線から
驚きの表情はうかがえました

おそらく、何処かの会社に再就職して昼休憩に向かっている、そんな感じでした

彼女は、被害者の弁済をある程度終えて
残り1名の弁済協議中とのこと

クレプトマニア …どこにでも居ます
そして、それは「病気」なのですから
周囲が、予防策を講じる事も一つの方法なのです。
職場の貴重品保管や飲み会の貴重品保管の際は
クレプトマニアにそんな誘惑衝動を起こさせないよう
私たちにも、しっかりとした自己管理が必要と言う時代なのかもしれません。
職場の鍵掛けロッカー設置の義務化は最たる例かもしれませんね

クレプトマニアにも、向き合う時代 
簡単には理解しにくいですが、
逆からの思考も求められていく時代なのかもしれません。