二つの顔のあいだで――医療ビジネスと公共性の深い溝
日本の医療は「国民皆保険」という、世界でも稀有な制度の上に成り立っている。
それは、誰かの命が、誰かの財力によって選別されないための、社会全体の約束だ。
だからこそ、医療に流れるお金は「市場の論理」だけではなく、「公共の倫理」によって厳しく律されるべきものとされてきた。
主たる財源は、言うまでもない税金である。
▶
しかし近年、その前提が静かに揺らいでいる。
全国の国公立病院が、物価高騰や人件費増大の中で次々と赤字に沈む一方、ある医療関連企業が急成長を遂げ、「医療ビジネスの勝者」として語られるようになった。
アンビスホールディングスである。
経営者は柴原慶一氏。
▶
その過程で、診療報酬請求の在り方を巡る問題が報じられ、「氷山の一角ではないか」という声まで聞こえてくるようになった。
ここで生じるのは、単なる一企業への疑念ではない。
国民の税金と保険料が、どのような論理で、どこへ流れているのかという、制度全体への問いである。
一方で、その企業の経営者は、個人として文化施設や大学病院へ巨額の寄付を行い、芸術・学術・社会貢献の分野で称賛を浴びる存在でもある。政党への献金も囁かれている
「社会に還元する慈善家」と「医療費を吸い上げるビジネスの旗手」――
あまりにかけ離れた二つの顔が、同時に語られるとき、人々は戸惑いを覚える。
だが、ここで立ち止まる必要がある。
本当に問われるべきなのは、個人の善意や悪意なのだろうか。
▶
診療報酬は、本来「必要な医療」を提供するための対価である。
しかし、その制度設計の隙間を突き、
・評価項目を最大化する
・境界線上の医療行為を量産する
・ケアと医療の線引きを意図的に曖昧にする
そうした行為が、制度上は合法であっても、倫理的にはグレーな利益を生み出してしまう構造があるとすれば――
問題は「誰がやったか」よりも、「なぜ可能なのか」にある。
医療関係者が抱き始めた違和感の正体は、
「誠実に医療を行うほど報われず、制度を読み切った者ほど潤う」
そんな逆転現象への怒りだろう。
税金で賄われる医療費は、企業の収益源である前に、国民の命綱である。
もしその流れに、過剰、歪み、あるいは不正が入り込む余地があるのなら、
それは一企業の問題ではなく、社会全体のガバナンスの敗北である。
芸術への寄付も、学問への支援も、それ自体は尊い。
だが、それが医療制度への疑念を打ち消す免罪符のように機能してしまうなら、
私たちは「善行の光」に目を奪われ、「制度の影」を見失ってしまう。
医療は、勝者総取りのゲームであってはならない。
静かに赤字を抱えながら地域医療を支える病院と、
制度の波を巧みに乗りこなす企業との落差が拡大するほど、
国民はやがて、医療そのものへの信頼を失うだろう。
問い続けなければならない。
この医療費の流れは、本当に「必要な人」に届いているのか。
この成長は、社会の幸福と釣り合っているのか。
そして私たちは、ギリギリ「合法」であることと「正しい」ことを、いつから同一視するようになったのか。
闇は、告発によってだけでなく、問いをやめた瞬間に深くなる。
▶
全国の医療従事者医師、看護師ら200万人がアンビスホールディングスの医療費の過剰な一人勝ちに怒っている。
ギリギリ「合法」は、つまり闇である。
アンビスホールディングスに行政や司法のメスが静かに確実に2026年近づきつつある。
ギリギリ「合法的」に国民の税金である医療費を総取りし、
私服を肥やしただけでなく、
それを偽善として名誉を得るために
美術館や病院、政党に寄付として横流しする新手の支流は、ドロドロによどんだドロ沼と非難が高まっている。
企業のガバナンスやそもそもこの会社がのし上がってきた背景や過去の全てのお金の流れを調べ上げるべきとの声も多い。過去には国の支援金や助成金の不正請求も噂されている。
アンビスホールディングスの株価転落どころかアンビスホールディングス崩壊が静かに確実に始まっている…。
以下は、核心を突いたブログから転載。
アンビス社長柴原慶一氏は、2014年に三重県名張市の「医心館名張」・愛知県あま市の「医心館あま」の2か所(いずれも無届有料老人ホーム)を開設して事業を開始する。
当時、入居者集めは今のようにはいかなかったようだが、ホスピスホームとして先行していた日本ホスピスホームに倣って、入居対象者を癌末期患者や難病患者に絞って、2018年頃から売り上げが急拡大していく。2019年東証JASDAQ市場に上場、2023年東証プライム市場に格上げとなり、上場から6年後の2025年決算予想では、売上高536億円と上場時の10倍に跳ね上がっている。
有料老人ホームは、創業から11年間で122か所に増え、特に上場からの6年間では、100か所も急増設している。有料老人ホーム開設をこのようなピッチで増やしている事業者は過去存在しない。
有料老人ホーム事業は、介護・看護職員の採用は、人材不足の折から困難を極め、スタッフ教育が充実して安定した運営に結びつくには相応の時間がかかる。高い入居率を維持するための入居者募集の困難さや、イニシャルコストの回収に長期を要することなど、事業収支は赤字に陥りやすい事業であり、年間10棟の新規開設はまず不可能だ。
アンビスがこれを可能としたのは、不正や過剰請求を業務化・常態化して、介護報酬と診療報酬の不正収入を繰り返すことで売上高を高め、高収益が確保できるブラックのシステム化に成功したからだ。
退院患者の引受先が常にほしい病院にとって、アンビスの存在は正に願ったり叶ったりで、お互い密接な関係を確立することができる。退院させられる癌末患者とその家族が行き場を探す混乱に付け込んで、収支上明らかに赤字となる入居月額費用を11.4万円として、極端な安さで入居をし易くして、入居者を増やしてきた。
挙句の果てには、生活保護受給している入居者を癌末患者に仕立てあげ、集金の道具としていることが、6月24日共同通信の記事で明らかになった。
アンビスの進出により看護師が引き抜かれ、地域医療が成り立たない状況と嘆く訪問診療医師もいる。
一方で、不正に得た訪問系の医療報酬・介護報酬で会社売上高が跳ね上がり、企業業績は右肩上がりでオーナーである柴原慶一本人はもとより、投資家や株主を喜ばせる。
業績好調企業として、経済界での評価がますます高まり、柴原慶一氏は経済界から数々の賞を受賞、NewsPicksスタートアップ起業家「億万長者ランキング100」の1位にランキングされるまでになった。母校への寄付など、嘘偽りを土台としての虚像が見事に描かれている。
介護・医療を食い物にして、ここまでのし上がった良心面したモンスター振りは、折口雅博氏を彷彿させる。
介護保険制度開始から業績を急拡大し、介護業界のトップ企業に上り詰めたグッドウィル・グループのコムスンの社長だ。
介護報酬の不正請求や事業所指定の不正取得などで、厚労省から事実上の退場処分を受けたコムスンの折口雅博氏と柴原慶一氏とが、重ねて見えてしまうのは筆者だけだろうか。
厚労省としても、そろそろ2007年のコムスンのようなお仕置きの鉄槌を下す時が来たのではないだろうか。
第29回ブログ〜アンビス柴原慶一社長の虚像〜2025/07/01より転載
日本の医療は「国民皆保険」という、世界でも稀有な制度の上に成り立っている。
それは、誰かの命が、誰かの財力によって選別されないための、社会全体の約束だ。
だからこそ、医療に流れるお金は「市場の論理」だけではなく、「公共の倫理」によって厳しく律されるべきものとされてきた。
主たる財源は、言うまでもない税金である。
▶
しかし近年、その前提が静かに揺らいでいる。
全国の国公立病院が、物価高騰や人件費増大の中で次々と赤字に沈む一方、ある医療関連企業が急成長を遂げ、「医療ビジネスの勝者」として語られるようになった。
アンビスホールディングスである。
経営者は柴原慶一氏。
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その過程で、診療報酬請求の在り方を巡る問題が報じられ、「氷山の一角ではないか」という声まで聞こえてくるようになった。
ここで生じるのは、単なる一企業への疑念ではない。
国民の税金と保険料が、どのような論理で、どこへ流れているのかという、制度全体への問いである。
一方で、その企業の経営者は、個人として文化施設や大学病院へ巨額の寄付を行い、芸術・学術・社会貢献の分野で称賛を浴びる存在でもある。政党への献金も囁かれている
「社会に還元する慈善家」と「医療費を吸い上げるビジネスの旗手」――
あまりにかけ離れた二つの顔が、同時に語られるとき、人々は戸惑いを覚える。
だが、ここで立ち止まる必要がある。
本当に問われるべきなのは、個人の善意や悪意なのだろうか。
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診療報酬は、本来「必要な医療」を提供するための対価である。
しかし、その制度設計の隙間を突き、
・評価項目を最大化する
・境界線上の医療行為を量産する
・ケアと医療の線引きを意図的に曖昧にする
そうした行為が、制度上は合法であっても、倫理的にはグレーな利益を生み出してしまう構造があるとすれば――
問題は「誰がやったか」よりも、「なぜ可能なのか」にある。
医療関係者が抱き始めた違和感の正体は、
「誠実に医療を行うほど報われず、制度を読み切った者ほど潤う」
そんな逆転現象への怒りだろう。
税金で賄われる医療費は、企業の収益源である前に、国民の命綱である。
もしその流れに、過剰、歪み、あるいは不正が入り込む余地があるのなら、
それは一企業の問題ではなく、社会全体のガバナンスの敗北である。
芸術への寄付も、学問への支援も、それ自体は尊い。
だが、それが医療制度への疑念を打ち消す免罪符のように機能してしまうなら、
私たちは「善行の光」に目を奪われ、「制度の影」を見失ってしまう。
医療は、勝者総取りのゲームであってはならない。
静かに赤字を抱えながら地域医療を支える病院と、
制度の波を巧みに乗りこなす企業との落差が拡大するほど、
国民はやがて、医療そのものへの信頼を失うだろう。
問い続けなければならない。
この医療費の流れは、本当に「必要な人」に届いているのか。
この成長は、社会の幸福と釣り合っているのか。
そして私たちは、ギリギリ「合法」であることと「正しい」ことを、いつから同一視するようになったのか。
闇は、告発によってだけでなく、問いをやめた瞬間に深くなる。
▶
全国の医療従事者医師、看護師ら200万人がアンビスホールディングスの医療費の過剰な一人勝ちに怒っている。
ギリギリ「合法」は、つまり闇である。
アンビスホールディングスに行政や司法のメスが静かに確実に2026年近づきつつある。
ギリギリ「合法的」に国民の税金である医療費を総取りし、
私服を肥やしただけでなく、
それを偽善として名誉を得るために
美術館や病院、政党に寄付として横流しする新手の支流は、ドロドロによどんだドロ沼と非難が高まっている。
企業のガバナンスやそもそもこの会社がのし上がってきた背景や過去の全てのお金の流れを調べ上げるべきとの声も多い。過去には国の支援金や助成金の不正請求も噂されている。
アンビスホールディングスの株価転落どころかアンビスホールディングス崩壊が静かに確実に始まっている…。
以下は、核心を突いたブログから転載。
アンビス社長柴原慶一氏は、2014年に三重県名張市の「医心館名張」・愛知県あま市の「医心館あま」の2か所(いずれも無届有料老人ホーム)を開設して事業を開始する。
当時、入居者集めは今のようにはいかなかったようだが、ホスピスホームとして先行していた日本ホスピスホームに倣って、入居対象者を癌末期患者や難病患者に絞って、2018年頃から売り上げが急拡大していく。2019年東証JASDAQ市場に上場、2023年東証プライム市場に格上げとなり、上場から6年後の2025年決算予想では、売上高536億円と上場時の10倍に跳ね上がっている。
有料老人ホームは、創業から11年間で122か所に増え、特に上場からの6年間では、100か所も急増設している。有料老人ホーム開設をこのようなピッチで増やしている事業者は過去存在しない。
有料老人ホーム事業は、介護・看護職員の採用は、人材不足の折から困難を極め、スタッフ教育が充実して安定した運営に結びつくには相応の時間がかかる。高い入居率を維持するための入居者募集の困難さや、イニシャルコストの回収に長期を要することなど、事業収支は赤字に陥りやすい事業であり、年間10棟の新規開設はまず不可能だ。
アンビスがこれを可能としたのは、不正や過剰請求を業務化・常態化して、介護報酬と診療報酬の不正収入を繰り返すことで売上高を高め、高収益が確保できるブラックのシステム化に成功したからだ。
退院患者の引受先が常にほしい病院にとって、アンビスの存在は正に願ったり叶ったりで、お互い密接な関係を確立することができる。退院させられる癌末患者とその家族が行き場を探す混乱に付け込んで、収支上明らかに赤字となる入居月額費用を11.4万円として、極端な安さで入居をし易くして、入居者を増やしてきた。
挙句の果てには、生活保護受給している入居者を癌末患者に仕立てあげ、集金の道具としていることが、6月24日共同通信の記事で明らかになった。
アンビスの進出により看護師が引き抜かれ、地域医療が成り立たない状況と嘆く訪問診療医師もいる。
一方で、不正に得た訪問系の医療報酬・介護報酬で会社売上高が跳ね上がり、企業業績は右肩上がりでオーナーである柴原慶一本人はもとより、投資家や株主を喜ばせる。
業績好調企業として、経済界での評価がますます高まり、柴原慶一氏は経済界から数々の賞を受賞、NewsPicksスタートアップ起業家「億万長者ランキング100」の1位にランキングされるまでになった。母校への寄付など、嘘偽りを土台としての虚像が見事に描かれている。
介護・医療を食い物にして、ここまでのし上がった良心面したモンスター振りは、折口雅博氏を彷彿させる。
介護保険制度開始から業績を急拡大し、介護業界のトップ企業に上り詰めたグッドウィル・グループのコムスンの社長だ。
介護報酬の不正請求や事業所指定の不正取得などで、厚労省から事実上の退場処分を受けたコムスンの折口雅博氏と柴原慶一氏とが、重ねて見えてしまうのは筆者だけだろうか。
厚労省としても、そろそろ2007年のコムスンのようなお仕置きの鉄槌を下す時が来たのではないだろうか。
第29回ブログ〜アンビス柴原慶一社長の虚像〜2025/07/01より転載
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